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Wednesday, April 01, 2015

神戸英語教育学会第18回研究大会  

日時:2015年5月6日(水・祝日)

場所:神戸市勤労会館 406演習室 

(神戸三宮駅から東へ徒歩5分 神戸市中央区雲井通5丁目1-2 ☎078-232-1881)

   http://www.kobe-kinrou.jp/shisetsu/kinroukaikan/index.html

参加費:会員無料・非会員500円

問合せ先:木村麻衣子(武庫川女子大学) maiko290@mukogawa-u.ac.jp  0798-45-9813

プログラム

10時00分 受付開始

10時30分〜 
総会(会長挨拶、会務報告、会計報告、その他)




<研究発表>午前の部 司会 池田眞寸子(帝塚山大学)
1.11時00分〜11時20分
All English の授業についての一考察
                             片野田浩子(四天王寺大学)
2.11時20分〜11時40分 
英語嫌いの児童・生徒への音声指導-SKTの可能性-
           拝田清・上野舞斗 (四天王寺大学)
3.11時40分〜12時00分 
高校英語における評価方法の課題点
                             中西毅(和歌山大学大学院)
12時00分—12時30分  質疑応答


昼食休憩(12時30分〜13時30分)



<研究発表>午後の部司会 山内啓子(神戸松蔭女子学院大学)
5.13時30分〜13時50分 
多義語習得に関する一考察
                              木村麻衣子(武庫川女子大学)
6.13時50分〜14時10分 
言語脳科学から見た英語教育
                               伊原巧(長野保健医療大学)
 14時10分〜14時30分 質疑応答

休憩(14時30分〜14時50分)

14時50分〜16時30分 KELT セミナー 
‘English Only Policy or Not’ 真砂薫(近畿大学)(*セミナーは日本語で行われます)



16時30分〜16時40分 閉会の挨拶
17時00分〜 懇親会(三宮駅周辺の居酒屋)


発表要旨


片野田 浩子
「All  English の授業についての一考察」

   文科省は小学校・中学校・高等学校の英語の授業を英語ですすめることを謳っている。 本発表では英語の教職関連科目を受講する学生たちに対しアンケートを行い、英語の授業を英語で行うことについてどう考えているのか、クラス現場でどのような工夫や配慮ができるのかについて記述してもらった結果を発表し、これから変わっていく英語の授業について考察していく。

中西 毅
「高校英語教育における評価方法の課題点と解決方法の模索」
   教育界においては、教員による一方的な講義形式の授業形態から「アクティブラーニング」や「協同学習」といった学習者中心の授業形態へ、また、「決められた知識をどれだけ暗記したか」が問われる学習目標から、「身に着けた知識を実際の場面で仲間とのやり取りの中でどう活用するか」が重視される学習目標への転換が叫ばれています。しかしながら「学習評価」の面においては、「定期テストの点数のみをハイステイクスにした教員が一方的に点数化して行う」旧態依然の評価方法からなかなか抜け出せてはいません。とくに高校教育においては、その特徴が顕著です。高校英語教育において「他者を受け入れ互恵的相互依存関係を大切にする生涯学習を続ける自律学習者」の育成を期した評価方法はどうあるべきなのか。授業達人の実践例や先行研究をもとに”interactive”ということばをキーワードに新しい評価方法の模索をみなさんと考えさせていただければと思っています。



拝田 清・上野 舞斗
「英語嫌いの児童・生徒への音声指導―SKTの可能性―」
    英語の発音を表すのに「カナ」で表記することに対して、否定的な態度を示す研究者や教育者も多いが、日本人の生徒・児童は,文字学習として『平仮名』『カタカナ』『漢字』を学び、加えて『ローマ字』、そして『アルファベット』を学習する。その上さらに『発音記号(IPA)』まで覚えるというのは負担が大きすぎるだろう。そこでこの負担を軽減するには、母語の能力の活用という観点からも、日本語母語話者なら誰でも容易に読み取り、発音することのできる「カタカナ」を外国語の音声指導に活かすことが、とりわけ英語を苦手とする児童・生徒への指導では、有効である。本発表では,現在提案されている「英語カナ表記」のいくつかを比較し、より望ましい「英語カナ表記」のあり方を検討したい。



木村 麻衣子
 「多義語習得に関する一考察」
     多義語は、意味・用法において高頻度である語ほど多義的であるため初級者にとっては負担が大きくなると考えられる。本発表では、「多義語」の定義について概観し、語彙の習得に関するいくつかの先行研究を踏まえ、日本の英語テキストで扱われる多義語の意味を学習者がどの順序で記憶しているのか(機能的中心)またその順序から各多義語のプロトタイプ的意味(概念的中心)が見えてくるのか可能性を探る。



伊原 巧  
 「言語脳科学から見た英語教育」                    
     昨今の脳機能イメージング機器(fMRI, NIRS, PET, 光トポグラフィなど)の科学技術の進歩により、学習者の課題遂行時の脳内局在、活性化度合が脳内血流量の増減の測定などにより次第に把握できるようになってきた。このことは、これまで認知的経験則により理解されてきた第一言語と第二言語の習得のあり様をより科学的に把握できる可能性を示唆するものである。
  そこで本発表では、昨今の言語習得に関わる脳科学の研究成果を概観し、そこから見る第二言語の習得を、日本のようなEFL環境の場合について考察することにする。
 


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