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Thursday, April 13, 2017

神戸英語教育学会第20回研究大会 プログラム 


日時:2017年5月6日(土)
場所:神戸勤労会館 405 講習室
(神戸三宮駅から東へ徒歩5分 神戸市中央区雲井通5丁目1-2 ☎078-232-1881)
   http://www.kobe-kinrou.jp/shisetsu/kinroukaikan/index.html
参加費:会員無料・非会員500円
問合せ先:木村麻衣子(武庫川女子大学) maiko290@mukogawa-u.ac.jp  0798-45-9813

9時30分 受付開始
9時45分〜 総会     総合司会 岡村光浩(神戸芸術工科大学)
(会長挨拶、会務報告、会計報告、その他)

<研究発表> 午前の部   司会 小橋薫(神戸大学)
1.10時30分〜10時50分  「異文化理解と協同学習ー教員研修での実践を例にー」
            吉野康子(順天堂大学)・東郷多津(京都ノートルダム女子大学)
10時50分〜11時00分 質疑応答
2.11時00分〜11時20分  「音声認識ソフトを利用した英語音声学の授業実践」
               拝田清(四天王寺大学)
  11時20分〜11時30分 質疑応答

# KELTセミナー第1部 11時30分〜12時30分  
「アセスメント再考」 伊庭緑(甲南大学)

昼食休憩(12時30分〜13時30分)

<研究発表> 午後の部  司会 林浩士(鈴鹿工業高等専門学校)
3.13時30分〜13時50分 
  「小学校英語指導者養成における体験学習の効果―英語能力の側面から」
  山内啓子(神戸松蔭女子学院大学)
  13時50分〜14時00分 質疑応答
4.14時00分~14時20分
「戦前の英語音声カナ表記に関する言説研究―『英語青年』を中心に―」
  上野舞斗(和歌山大学大学院)
  14時20分〜14時30分 質疑応答
5.14時30分~14時50分 
  「CLILを援用した授業実践を考える−初等・中等・高等教育における試み−」
  中田貴眞,奥羽充規,笠原一哉(四天王寺大学)
  14時50分〜15時00分 質疑応答

15時00分~15時10分 休憩

# KELTセミナー第2部 15時10分〜16時10分 
「現代日本の英語教育三大問題:①英語早期教育、②TOEIC、③「使える英語」の中身」 真砂薫(近畿大学)

16時10分〜16時20分 閉会の挨拶 (伊庭緑副会長)
17時00分〜 懇親会


神戸英語教育学会第20回研究大会
発表要旨



1.「異文化理解と協同学習―教員研修での実践を例にー」
吉野康子(順天堂大学)
東郷多津(京都ノートルダム女子大学)


 本発表は、2015年8月から2017年1月までに行った教員研修を振り返り、アンケートを分析し、今後、現場の教員により役に立つ研修にするために考察するものである。本発表で扱うのは、東京都の公立中学校教員研修、京都市の私立大学での教員免許更新講習、大阪府の私立大学の教員及び教職履修学生の研修、大阪府の私立小・中学校教員研修である。
現代は、アクティブラーニング(2012中央教育審議会答申)やグローバル化に対応した教育改革の動きの中で、教師主導から、生徒の主体的な学びを引き出す授業力、授業の設計力が求められている。現職教員と教職をめざす学生に対して、それらに対応する研修は喫緊の課題である。そのため、発表者は理論と実践をバランスよく学べるように、吉野は英語教育の動向、異文化理解や協同学習の理論を担当し、東郷は協同学習をワークショップの形式で体験し、振り返る実践編を担当している。当初は協同学習だけに焦点を合わせて理論や実践を行ってきたが、研修を通じて異文化理解に焦点を当てる重要性を痛感し、理論編でも積極的に取り入れるようになった。この共同研修を継続して、これまでのところ一定の評価を得ているが、課題もある。本発表では各研修での概要と変遷を説明し、共通して見られる課題を考察した上で改善案を述べたい。




2.「音声認識ソフトを利用した英語音声学の授業実践」
拝田清(四天王寺大学)


本発表は,英語科教員養成コースにおける英語音声学の授業報告である。発表者の本務校では,英語音声学は半期15回で完結する。1クラスあたりの受講者数は50名を数える。講義形式の英語音声学であれば,50名は適正人数ということになるかもしれないが,教員養成コースにおける英語音声学という性質上,学生に実際に音声を聞き取らせたり,発音させたりする練習も当然必要となってくる。この点で50名というクラスサイズはかなりの障害となってくる。また,学生が発する音声を英語の母語話者でもなく音声学プロパーでもない担当教員が評価し指導することにも,一抹の不安があることは否めない。本発表では,このような制約の中での英語音声学の授業において,音声認識ソフトを援用した授業を行った結果とその考察を報告する。




3.「小学校英語指導者養成における体験学習の効果―英語能力の側面から」
山内啓子(神戸松蔭女子学院大学)


2020年から教科化される小学校の英語に関しては指導者問題が非常に大きい。担任主導であることに変わりはないが、独自の小学校英語指導者資格を新設し小学校に配置を行うと自治体も現れた。現行の教員免許法では小学校の英語を指導できるのは中学校の英語免許を持つ教員であり、今後は小学校教員が中学校の免許を取得することが推奨される。いずれにせよ最も必要とされるのは教員自身の英語力であり英語指導力である。そこで本発表では指導者養成の段階で体験学習が英語能力にもたらす影響についての考察を行う。




4.「戦前の英語音声カナ表記に関する言説研究―『英語青年』を中心に―」
上野舞斗(和歌山大学大学院生)


カナを英語の音声指導に活用することについては,賛否がある。カナは学習負担を軽減すると活用を主張する研究者がいる一方で,発音習得上の障碍となるとの理由で利用に反対する者もいる。同様の主張は,戦前に既に見られるが,これらについて歴史的に十分に検討されているとは言えない。したがって,本発表では,代表的な英語雑誌である『英語青年』を中心に,戦前期に英語の音声をカナで書き表すことについて,何がどのように語られてきたかを明らかにしたい。




5.「CLILを援用した授業実践を考える−初等・中等・高等教育における試み−」
中田貴眞,奥羽充規,笠原一哉(四天王寺大学)


本発表では,日本のCLILの在り方,また今後の実践について,日本の教育現場におけるCLILの実践例を紹介しつつ管見を述べる。現行の学習指導要領では,高校での英語の授業を英語で行うことを基本としているが,次期学習指導要領では中学校での英語の授業も英語で実施されることになり,小学校の英語科目が正式な教科となるなど,英語重視の改革が進行している。こうした状況において,大きな注目と期待を集めつつあるヨーロッパ発祥のCLILであるが,EFL環境の日本での援用については,特有の課題が散見される。そこで,主要な問題点を整理し報告する。



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